2013年5月23日木曜日

女子挺身隊勤務の貰い忘れのケースです  

{質問} 昭和2年1月生まれの祖母の相談ですが、国民年金の老齢年金をもらっています。戦時中、女子挺身隊で給与を1円もらって働いていましたが、女子挺身隊の年金が今からでも貰えるのですか?
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{回答}
 お祖母さん(86歳)は、国民年金の老齢基礎年金を受給中であるとのことですが、女子挺身隊で働いた期間は昭和19年10月より厚生年金に加入していたと思われます。
 
 当時、厚生年金に加入していた期間が1年以上ある方には、60歳より老齢厚生年金が受給できることになっています。したがって、26年間の老齢年金が請求漏れになっていることになります。
 
 今から請求すると、もらい忘れとなっていた130万円程度の年金がまとめてもらえます

 しかも、今後は現在受給中の年金に5.7万円(年間)が加算されます。

 [祖母さんの年金加入歴]

  S19/10~  20/11           36/4   ~  62/1(60歳)
 ・+・・・・・・・・・・・・・+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+・・・・・・・・・・・・・+・・・・・・・+・・・・・
  (女子挺身隊)                      
  厚生年金1年1か月加入         国民年金25年9か月納付



 [祖母さんの老齢年金の受給資格]

 60歳                    65歳
 +・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 特別支給の老齢厚生年金           老齢厚生年金+老齢基礎年金                    
   (60歳~65歳まで受給可能)     (65歳以降受給可能)                                                                 ↓         
     受給漏れ              老齢厚生年金の一部が受給漏れ     
     (もらい忘れ)            (もらい忘れ)

* 今から年金再裁定申出書を提出すると60歳以降のもらい忘れ分が2回に分けて振込されます。(遅延特別加算金ももらえます)

* 今後は、現在受給中の年金に5.7万円(年間)が加算されます。 

* 祖母が死亡しているときは、生計同一であった遺族が未受給分を受けることができます。



1 件のコメント:

  1. 今年の8月に94歳でなくなった母親が、女子挺身隊勤労奉仕で、丸石製薬に行って今したが、空襲でほとんどのひとがなくなり、結果挺身隊の、年金はいただいていません。宜しくお願い致します��

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